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<写真:khmertimeskh.com>
英フィナンシャル・タイムズ傘下のfDiインテリジェンスが発表した「グリーンフィールド外国直接投資(FDI)パフォーマンス指数2025」において、カンボジアがアジア太平洋地域で第1位、世界全体でも第9位にランクインした。同指数は各国の経済規模に対するFDI誘致力を測定するものであり、経済の効率的な外資誘致状況を示す指標とされている。
カンボジアの2024年におけるFDI誘致額は過去最高を記録し、特にビジネスサービス、運輸、消費財、自動車、繊維などの分野で新規投資が活発化した。FDIプロジェクト数は前年比13.5%増となり、同年の名目GDP成長率(9.3%)を上回る成長を見せた。
FDIの最大出資国は中国であり、2024年のFDIプロジェクト全体の3分の1超を占めた。とりわけ製造業分野への投資が集中しており、中国の電気自動車大手・比亜迪(BYD)は、同年7月にシアヌークビル経済特区での現地組立計画を発表している。
2025年上半期におけるカンボジアの固定資産投資額は、前年同期比77%増の58億ドルに達し、新たに認可されたプロジェクト数は373件と、前年の190件から倍増した。これにより、約25万5000人分の雇用が創出されたとされる。
主要な投資案件としては、自動車整備機器工場、自動車組立工場、電動三輪車組立工場、太陽光・風力・水力発電所、金属加工施設、物流施設、観光リゾート開発などが含まれる。主な投資国は中国のほか、シンガポール、ベトナム、英国、米国、サモア、韓国など多岐にわたっている。
商業省のペン・ソヴィチェート次官は、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定ならびに中国、韓国、アラブ首長国連邦(UAE)との自由貿易協定が、FDIの誘致を大きく後押ししているとの見解を示している。
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