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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア観光省は9日、2025年の水祭り期間(11月4日〜6日)における観光客の動向を発表した。
それによると、期間中に国内外から延べ236万4407人の観光客が国内各地を訪れ、そのうちカンボジア人観光客が232万199人、外国人観光客が4万4208人を占めた。
観光客数が特に多かった地域は、シェムリアップ州(36万8246人)、プレアシアヌーク州(32万1076人)、首都プノンペン(30万2659人)、カンポット州(19万5691人)、パイリン州(18万9218人)である。
これらは、いずれも水祭りの主要開催地または観光インフラが整備された地域であった。
カンボジア王立アカデミーの経済学者ホン・ヴァナック氏は、水祭り期間中の国内観光活性化が、地域経済に対して顕著な成長効果をもたらしていると指摘した。
特にホテル、飲食業、交通機関をはじめとする広範な業種に対して波及効果が及び、観光客1人あたりの平均支出を50ドルと仮定した場合、3日間の総支出額は3億〜4億ドル規模に達すると見積もられている。
シェムリアップ州警察のヒュオット・ソティ署長によれば、同州では約1万人の外国人観光客を含む36万8246人が水祭りに参加し、前年同期比で5.75%の増加を記録した。
また、期間中の治安および交通状況は安定していたと報告されている。
さらに、コンポンチュナン州観光局のセン・サリー局長は、同州への来訪者数が4万9535人(うち外国人287人)に達したことを明らかにし、伝統舞踊、レスリング、カンボジア武術「ボカタオル」など、文化的イベントが観光客誘致に大きく寄与したと述べている。
なお、2024年の水祭りでは、国内外から合計784万人以上が来訪し、そのうち外国人観光客は8万9296人であった。
2025年は総観光客数が前年を下回ったものの、シェムリアップ州のように前年比を上回る地域も存在し、局所的には回復傾向が見られた。
水祭りは今後も、カンボジア国内経済と観光産業における重要な推進力としての役割が期待される。
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