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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア政府が、4日から6日にかけて行われた水祭り(ボン・オム・トゥック)において、首都プノンペンでの公式行事を中止したため、多くの国内観光客が地方へと流れた。
中止の決定は、カンボジア・タイ国境地帯の情勢を考慮した安全対策の一環である。
政府は地方での祭り開催を認めており、北部の文化遺産地、南西部の海岸リゾート、北東部のエコツーリズム地域などが人気観光地として注目を集めた。
各地の地方自治体は、ボートレース、特産品展示、食フェア、コンサート、クメール式ボクシングといった多彩な催しを企画し、地域の観光振興に努めた。
観光省は、観光客の増加に対応するため、全国の地方当局に対し、衛生管理と治安確保の徹底を指示した。
2025年の水祭りは、国内外の観光客にとって安全で印象深い祝日となるように計画的に実施された。
2024年の水祭りには、国内外から延べ785万人が訪れ、前年と比較して国内観光客は21.4%、外国人観光客は28.7%の増加を記録した。
とりわけ11月5日には、世界遺産に登録されているアンコール遺跡群に多数の観光客が訪れ、同地がカンボジア文化を象徴する国民的な祝祭の舞台となった。
観光客の声としては、初めてアンコールを訪れた若者が遺跡の壮麗さに感動したと語り、再訪した高齢の女性は整備が進んだ景観に満足感を示した。
また、教師からは観光の場を通じて環境保護や文化財保存の重要性を共有する呼びかけもあった。
水祭りは、雨季の終わりと収穫の恵みに感謝する伝統行事であり、今後は地方分散型観光モデルとしての意義が一層注目されることとなる。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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