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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア政府は、2025年11月に予定されていた首都プノンペンでの水祭りの開催を中止することを発表した。
カンボジア・タイ国境における停戦状況の不安定化や、避難民およびタイからの帰国労働者の急増を背景に、政府は人道的対応を最優先課題と位置づけた。
8月27日付でフン・マネット首相が署名した政府通達では、7月28日にマレーシアで合意された停戦合意の完全かつ厳格な履行を確保することを国家的優先事項とし、首都での公式行事を見送る方針が示された。
一方で、地方における伝統行事については、11月4日から6日の期間に限り開催を認める方針である。
通達では、関係省庁および地方自治体に対して、避難民への食料・住居・医療の提供、帰国労働者に対する雇用支援、物価安定や供給網維持による地域経済の保護、洪水を含む自然災害への備え、安全な避難所の確保、「安全な村・コミューン」政策を通じた治安維持など、多岐にわたる対応が指示されている。
社会問題を専門とするカンボジア王立アカデミーのチョート・ブンタン氏は、国境の緊張が続く中での政府の判断について、人道支援と治安対策への集中は「必要かつ適切な措置である」と評価している。
また、地方では戦没者追悼の式典や、避難民・退役軍人支援のための募金活動も可能であると指摘する。
なお、プノンペンでの水祭り中止は過去にも複数回実施されており、2011年から2013年には2010年のダイアモンドブリッジ群衆事故やノロドム・シアヌーク前国王の崩御、2015年はメコン川の水位低下、2020年から2021年は新型コロナウイルスの流行、2022年はASEAN首脳会議の開催を理由として中止されている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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