<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアのフン・マネット首相は12月29日、タイとの国境紛争に関する停戦決定に関して声明を発表し「停戦の実施は降伏や領土主権の放棄を意味するものではない」と明言した。
声明によれば、両国は12月27日正午より「現地即時停戦」に合意した。
これは両軍が停戦時点の配置を維持することを意味し、国境線の画定には直接的な影響を与えない措置であるとされる。
フン・マネット首相は「戦闘の継続は可能であったが、小国であるカンボジアには長期戦による利益は見込めない」と述べ、50万人を超える避難民の帰還促進と、戦闘による民間人の被害(死者32人、負傷者93人)を最小限に抑えるための判断であると説明した。
停戦合意に基づき、今後72時間以内にカンボジア兵18人がタイ側から解放される予定であり、国境委員会による境界線の調査および画定作業も再開される見通しである。
両国は既存の条約および協定に基づき、国際法の原則に則った平和的解決の追求で一致している。
フン・マネット首相は国民に対し、政府への信頼と結束の維持を呼びかけた上で「戦争の苦い教訓を踏まえ、平和こそが真の解決策である」と強調した。
さらに、ASEAN議長国であるマレーシアを含む国際社会、特に米国、中国、ASEAN諸国の支援に対して謝意を表明した。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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