世界銀行：カンボジアの経済成長率、2023年は5.5％

＜写真：information.gov.kh＞

世界銀行は2日、カンボジアの2023年の成長率を5.5％と発表した。

この成長は主にサービス部門の復活と農業生産の改善によるものである。

世界銀行の東アジア・大平洋の経済アップデートによれば、この速い成長ペースは貧困削減のペースを加速させることが予想されている。

一方でリスクとしては、世界的な需要の予想以上の低迷、金融市場の引き締めの持続、原油や食料価格の急上昇などが挙げられる。

観光業とホスピタリティ産業の成長は、海外からの観光客増加を背景にさらに加速することが予想されている。

輸出や海外直接投資は、新しい自由貿易協定の批准、大規模な民間・公共のインフラ投資、構造改革によって強化されることが見込まれる。

世界銀行の東アジア太平洋地域チーフエコノミストであるAaditya Mattoo氏によると、地域的な包括的経済連携（RCEP）協定などの貿易協定はカンボジアの経済成長を後押しする要因になっている。

同氏は「RCEP協定は市場アクセスの予測可能性を高め、カンボジアの政策に改革を促すことで、新たな貿易や投資の流れを生み出す助けとなる。これは長らく衣料品産業に依存してきたカンボジアの経済や輸出の多様化を目指す上で重要である」と述べた。

カンボジアの2024年の経済成長率は6.1％と予想されており、商品輸出の増加や経済の多様化が進むとされている。

中期的には、経済は潜在成長率まで回復し、7％の成長が見込まれているという。

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