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<写真:Khmer Times>
タイのジラユット・ホンサップ政府報道官は4日、同国政府がカンボジアとの国境の一部に壁を建設する可能性を検討していることを明らかにした。
目的は違法な国境越えの防止にあり、この措置はタイ国境付近に拠点を置く電話詐欺グループの取り締まり強化の一環である。
これらの組織は世界規模で詐欺を展開し、多くのタイ国民が被害に遭っている。
国連によると、詐欺組織は主にカンボジアやミャンマーに拠点を持つ中国系犯罪グループが運営しており、多数の求職者を騙して人身売買し、強制的に労働させている。
近年、この手口による被害者は数十万人に上るとされる。
タイ警察は先週末、カンボジア国境の町ポイペトで実施した捜査で詐欺組織の拠点を摘発し、少なくとも215人を救出した。
そのうち119人のタイ国民が、カンボジア当局からタイ側に引き渡された。
ジラユット報道官によると、壁の建設は4日の閣議で議論された選択肢の1つであり、今後、タイ外務省と国防省がカンボジア政府と協議を進める予定である。
カンボジア政府はこの提案に関するコメントを直ちには発表していない。
タイとカンボジアの国境は全長817kmに及ぶが、タイ国防省は以前、サケオ県からポイペトにかけての55kmの区間に壁を設置する構想を示しており、現在は有刺鉄線が敷設されている。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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