日本からの信号援助計画に遅れ

日本からの信号援助計画に遅れ
2017年04月24日 00時00分 公開
日本からの信号援助計画に遅れ


昨年契約を締結したにも関わらず、日本からの資金援助による100基の新しい信号の使用開始が遅れているという。
 
 
 日本は2016年2月に日本国際協力機構(JICA)を通じて、1600万米ドル相当の契約を締結した。
しかし、交通省のチョウキムリー副大臣は、2018年2月までに信号は稼働しないだろうと発表した。
 
 昨日の状況報告によると、住民の協力の欠如と道路工事の状況が悪いため、このプロジェクトは順調に進んでいないという。
 
 「このようなプロジェクトはいつも問題に直面する。信号の設置もその一つだ。住民に影響を与えずに設置できる場所を見つけるのは難しい。彼らの家の前に信号を設置しようとしても、住民は道路が塞がるという理由で協力しなかった。」と述べた。
 
 
 2016年2月から、12基だけ信号が設置されたが、道路標識の修正のため、まだ完全に切り替わっていない。
 
 「道路標識は別の問題である。日中、道路は非常に混雑している。まずは人々の安全を考える必要がある。」と説明した。
 
「夜間なら行うことができるが、道路工事を行うためには光が必要なため、それも困難である。」
 
同氏は、12基の信号は早急に設置する必要があるため、他の88個よりも先に稼働させるが、最初の計画では来年の正式な開始時に100基すべて稼働させる予定だったと付け加えた。
 
同氏は、信号は渋滞を解決させるのに多くの必要性があるため、我々はJICAにこれらの信号を先に稼働させることができるか尋ねたという。
 
 JICAのプロジェクト立案アドバイザーである岩瀬英明氏は、信号の待ち時間を減らすため、他の信号と一致するようにタイミングを合わせる必要があるだろうと説明した。
 
  「新しい信号のタイミングは、車両の検出器とCCTVを介して接続されているプノンペン市役所の交通管理センターによって管理される。」と岩瀬氏は述べた。
 
 「つまり、現在のように毎回の信号で止まる必要はなく、より迅速に流れるようになる。例えば、交差点Aでは運転手は緑のライトで運転し、2番目の交差点に到着すると緑のライトに変化し、3番目の信号も同様に変わる。」と説明した。
 
 
 「車の走行速度が14%上がり、時速が12.5キロから14.2キロとなるだろう。また、交差点に派遣される交通警察の数を減らし、最終的には交通事故もだんだんと減っていくはずだ。」と語った。
 
JICAはこのプロジェクトの実施を通じて、交通量の最適な管理方法について、交通管理センターの役員を訓練していく予定だ。
プロジェクトが終了したら、交通管理局で信号機整備作業を行うという。
 
 
 カンボジアでは毎日平均4人が交通事故で死亡している。昨年は1,717人が交通事故で死亡し、6,600人が負傷した。
 
 クメール正月は、全国で121件の交通事故が発生し、55人の死者と236人の負傷者がでた。
 
 2017年第1四半期には、983件の交通事故が報告されたが、その大部分はプノンペンとカンダル州およびバンテイメンチェイ州で発生している。
 
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