最新の報告書、不動産の過剰供給を強調

最新の報告書、不動産の過剰供給を強調
2017年03月03日 00時00分 公開
最新の報告書、不動産の過剰供給を強調

過飽和的なプノンペンの不動産市場について火曜日に発表されたある報告書では、周囲を壁で囲まれ、許可された人しか入ることのできないゲーテッド・タウンの戸建ての物件が昨年販売開始されたが、未だに3分の1が売れ残っているという。プノンペンには今後、数千戸のユニットが完成する予定だ。

VTrust Appraisal社が発表したこの報告書では未だ完成している33,500ユニットは空室で、今年末までに28,000ユニットが完成予定だと書かれている。



「過去数年間、プノンペンの住宅市場は過剰供給になる兆候が出続けていた。」とアセアン経済の専門家ミゲル氏が報告書でコメントした。

今月始めに公開された産業報告書ではプノンペンのコンドミニアムが供給過剰に陥るとの警告する文章が記載されていた。アメリカを拠点にする不動産会社であるCBREのカンボジア支社はコンドミニアムの供給数は2年で4倍になったと明らかにした。

火曜日に発表された報告書では、ゲーテッド・タウンのような所謂、土地付きクラスターハウスも不確実な市場になりつつあるとも書かれていた。

「2016年末までに、土地付きクラスターハウスの供給は合計で10万278ユニットに到達した。そのうち69%の建設が完了しており、67%が販売された。」と報告書で明らかにされた。

過剰供給によりデベロッパーは柔軟な支払方法を受け入れたり、価格を下げたり、建設を中断しなくてはならなくなるだろうとも報告書には書かれている。

一方で、土地管理都市開発建設省が公開したデータによると、市場の低迷にも関わらず、高層ビルからコンドミニアムまで多くの建設プロジェクトがプノンペン市内で許可されているという。
昨年、許可された建設プロジェクトは総額85億ドルにのぼり、前年に比べ2倍以上の数字となった。

VTrustの調査部長であり、報告書の作成者であるホエム・セイハ氏は土地付戸建住宅の供給過剰はコンドミニアムほど深刻ではないと話した。

「市場の需要からも見ても、今後2〜3年で土地付戸建住宅は徐々に売れていくだろう。販売数は多いだろうが、過去に比べれば販売速度は遅いだろう。」とセイハ氏は続けた。

ミゲル氏はこのセイハ氏の発言に同意した。

「プノンペンの人口は他のアセアン諸国の都市に比べたら少ないかもしれいが、収入は急速に増加している」とミゲル氏は話した。

「カンボジアの中間層の長期的な潜在性を過小評価することはない。」と話した。

cambodiadaily.com

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