警察、ひったくりを捕まえたトゥクトゥクに100ドルの報酬を与えると発表

警察は、ひったくりの取り締まり強化の一環として、プノンペンのトゥクトゥクの運転手が強盗の追跡及び逮捕に協力した場合、事件ひとつ当たり100ドルの報酬を支払うという草案を発表した。

月曜日、およそ25人のトゥクトゥク運転者がトゥールコック地区の警察官と面会した。トゥクトゥクドライバーは強盗を追跡し、犯人のバイクに体当たりし、犯人を警察本部に連れて来たら報酬を受け取ることができると約束された。強盗を捕まえる際にトゥクトゥク車両が損傷した場合、その修理費用は警察が負担するという。

警察本部は「これは、市民として社会に貢献することを促すことにつながる。」と述べた。

また警察によるとこの草案は、盗難容疑者に対して殺人未遂容疑をかけた事例に続き、軽犯罪を厳重に取り締まる方針というのがもう一つの側面である。

トゥクトゥクでの取り締まり計画はトゥールコックで試験的に開始されるが、いずれは首都プノンペンの12地区すべてで実施される見込みだ。明言されてはいないが、トゥクトゥクへの報酬の予算は、国家警察の予算ではなく、現地の「寄付委員会」などの資金から来る可能性が高いという。


しかし、トゥールコックのトゥクトゥクドライバーのファラ氏（35歳）は、ひったくりなどの盗難の蔓延しているにもかかわらず、この強盗の追跡・逮捕を実際に行うトゥクトゥクドライバーはほとんどいないだとうと述べた。

「泥棒を追いかけるのは効果的だとは思わない。なぜなら、泥棒はバイクを使っており、逃げるスピードが非常に速いからだ。追いかけたところで交通事故が増える可能性が高くなるだけだ」と付け加えた。

「私はこの計画がうまく行くとは思わない」

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