<写真:Khmer Times>
カンボジアは、衣料品製造業から非衣料品製造業へと産業分野の多角化を進めており、生産チェーンにおいて熟練労働力と技術を活用している。
産業科学技術イノベーション省のHem Vanndy大臣によると、衣料品製造業は依然として同国の産業部門において大きな領域を占めるが、非衣料品製造業が近年急速に活況を呈しているという。
近年のカンボジアは多角化し、単純な衣料品から付加価値の高い衣料品や有名ブランドの服へとアップグレードし、電子部品や自動車組立工場のような熟練労働者の製造工場を数多く誘致している。
これは良い兆候であり、衣料品部門だけに依存しているわけではなく、家具や電子機器などの非衣料品製造工場があることを反映したものである。
税関総署の報告によると、2023年にカンボジアが国際市場へ輸出した衣料品、履物、旅行製品は111億2000万ドル(約1兆6460億円)相当で、前年の126億8000万ドル(約1兆8770億円)から12%減少した。
カンボジアの繊維・アパレル・履物・旅行用品協会(TAFTAC)によると、2023年の衣料品、履物、旅行用品の輸出減少は、主にアメリカ、ヨーロッパ、イギリスといった主要市場の景気減速によるものである。
TAFTACによると、この部門は現在およそ1300の工場と支店で構成され、大半が女性からなる90万人近くの労働者を雇用している。
一方で電気機械器具を含む非衣料品製造製品の輸出は、2022年の19億9800万ドル(約2959億180万円)から、昨年は31億3100万ドル(約4636億9790万円)へと56%増加した。
工業省によると、今年1月時点でカンボジアには約2000の工場が登録されており、投資総額は180億ドル(約2兆6650億円)近くに上る。
同省は工業生産チェーンに供給する地元の原材料や完成品の規模を拡大し、原材料の輸入削減に貢献しており、輸入依存を減らすだけではなく、製品に付加価値を生み出し、投資家を惹きつけている。
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