フン・マネット首相、リエルの積極的使用を呼びかけ

フン・マネット首相、リエルの積極的使用を呼びかけ
2024年08月06日(火)00時00分 公開
フン・マネット首相、リエルの積極的使用を呼びかけ

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアのフン・マネット首相は、民間部門に対し、日常の取引でリエルを積極的に使用するように呼びかけた。これは、国内通貨を強化し、国内経済を活性化させるための取り組みである。

 

プノンペンで開催されたカンボジアオクニャ協会とカンボジア住宅開発協会の連帯夕食会で、フン・マネット首相は「リエルをもっと使うことを奨励する。リエルの使用で支障をきたすことはない。リエルの使用は我々のアイデンティティを確認するものである。今日はすべてのビジネス関係者がここに集まっているので、ぜひリエルを可能な限り使用して欲しい」と強く訴えた。

 

この動きは、長い間カンボジアで支配的な通貨であった米ドルへの依存を減らすことを目的としている。

 

カンボジア国立銀行(NBC)は、市場でのリエルの流動性と供給を改善するための努力を強化している。NBCによると、過去20年間でリエルの使用は大幅に増加しているという。

 

経済のドル化を市場メカニズムに基づいて抑制することを目的に、NBCは2000年代初頭からリエルの普及を促進するための様々な政策を実施してきた。政府はリエルに基づく強固な経済を育成することに尽力しており、企業に対して給与、価格設定、その他の金融取引にリエルを採用するよう奨励することで、国内消費と投資の活性化を期待している。

 

リエルの流通量は20年前の0.85兆リエル(約2億1100万ドル)から2023年末には14.5兆リエル(約35億1000万ドル)に増加した。

 

1993年に国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が平和活動のためにカンボジアに介入した際、UNTACは17億ドル、当時のカンボジアの国内総生産(GDP)の約75%に相当する金額を家賃や現地サービスに支出し、米ドルがカンボジア経済に大量に流入した。

 

カンボジア商工会議所の副会長であるリム・ヘン氏は、この動きを称賛し、「市民、事業主、民間部門がリエルを使用して商品や日常の支出を支払うことで、国の経済を促進することが可能である」と述べた。

 

ヘン氏は「もし工場や企業がリエルで給与を支払えば、リエルの使用が大幅に増加するであろう」と語った。

 

 

 

[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

ホットニュース

Choose Classified categories