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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアではLPG(液化石油ガス)価格の急騰が続いており、トゥクトゥク運転手の生計に深刻な打撃を与えている。
燃料費の上昇に加え、低運賃や配車アプリの手数料問題が重なり、収入の減少と支出の増加が同時に進行しているためである。
首都プノンペンでは、燃料費が従来の1日1万8000リエルから3万5000〜3万8000リエルへと倍増したとの声が上がっている。
運転手の中には、数日以内に状況が改善しなければ廃業を検討するとする者もいる。運賃は低水準にとどまり、配車アプリの料金体系も燃料高に見合っていないことが背景にある。
年初には数千人規模の運転手がボイコットを実施し、公正な料金設定と透明性の確保を求めた。
当局との協議の結果、主要3社は手数料上限を12%未満とし、最低運賃を1km当たり1200リエルに設定することで合意した。
しかし、一部のアプリでは依然としてこれを下回る料金が提示されており、現場の不満は解消されていない。
燃料価格の上昇は、中東情勢の不安定化による供給網の混乱とも関連している。主要なLPG供給企業の1つは4月1日から供給停止を表明しており、国内供給への影響が懸念される。
カンボジアにはLPGの輸入・流通企業が7社存在するものの、需給逼迫への警戒感は強い。
影響は運輸業にとどまらず、飲食店や中小企業、家庭にも広がっている。ガス価格の上昇にもかかわらず販売価格へ転嫁できない事業者は多く、事業継続への不安が高まっている。
専門家は、今回の問題は単なる価格上昇にとどまらず、供給不足が重なった構造的な危機であると指摘する。
同国の2025年の燃焼用ガス輸入額は約3億3400万ドルに達しており、エネルギー供給の安定確保が急務である。
中東情勢が長期化すれば、LPGの不足と価格高騰は今後も続く可能性が高い。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。