世銀:世界経済は不安定でもカンボジアは力強い成長

世銀:世界経済は不安定でもカンボジアは力強い成長
2017年01月12日 00時00分 公開
世銀:世界経済は不安定でもカンボジアは力強い成長

西洋諸国で政治的転換や、中国の景気低迷など世界的に不安定な状態が続いているにも関わらず、世界銀行が新たに発表した報告書ではカンボジアは今後数年、大きく成長すると明らかにされた。

「先見えぬ時代で冷え込む投資」と題して世界銀行が発表した、最新の世界経済見通し報告書ではトランプ氏の当選やイギリスのEU離脱について触れられており、2016年は一般的にみてネガティブな年であったと書かれている。

アジアにおいては、中国の低迷する経済発展は引き続き成長のスピードを遅らせる危険を孕むが、予想されていたような不利益をカンボジアは被らないとされている。また、中国と日本は高いレベルでの海外直接投資(FDI)を維持していると同書は述べている。

カンボジアのGDP成長率は2016年に7%に達し、向こう3年間は6.8%~6.9%の成長すると推測している。同報告書には「製品の輸出はカンボジアの成長を支え、繊維産業への多大なFDIの恩恵を受けてきた。」と書かれており、「中国の投資家は当該地域における様々なプロジェクトに対して引き続き大きく関与するとみられ、日本も依然として重要なFDIの投資元となる。」と述べられた。

カンボジアは銀行やマイクロファイナンス金融機関の規制強化が必要であることにも同報告書は触れており、急速に増える銀行取引において財務的な不安定性といった潜在的なリスクを孕むようになってきたと伝えられた。カンボジアのみならず周辺の国々に対して「透明性の向上、説明責任の強化、個人のニーズに対して各機関が負う責任の追求は投資者の信頼を得ることにつながる。」と述べられている。
Emerging Markets Consulting社
のデヴィッド・トッテン氏は、「中国の成長停滞が大きく注目されているが、実際、アジアで最も巨大な経済はまだ拡大を続けており、特に西洋の先進国の成長と比べたときの差は歴然だ。」と話した。
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