カンボジアの被服縫製工場、共同チームの立ち上げへ

カンボジアの被服縫製工場、共同チームの立ち上げへ
2017年06月28日 00時00分 公開
カンボジアの被服縫製工場、共同チームの立ち上げへ



 
カンボジア衣料品製造業者協会(GMAC)は、業界の改善のため、情報、経験、専門知識を共有するため、昨日GMAC人材クラブを正式に立ち上げた。
 

GMACの副社長であるカイン・モニカ氏は、業界の管理と人的資源管理は非常に重要であると述べた。
 
それらは国による人材管理、政策、規則や規制と密接に関わっており、今回立ち上げられた人材クラブは全ての会員が利用できる。
 
「衣服、靴、旅行グッズなどを生産している企業の行政・人事部門や経営部門からの経験、知識、情報の交換を私たちは率先して行う必要がある。なぜなら私たちは労働集約型の産業に従事しているからだ」
 
たとえ高性能な機械を使用したとしても、我々経営陣が十分に組織されていないと、スムーズに仕事は進まないであろう。
 
同時に、我々は経営スキルや業界のワークフローを促進するために新しいことを率先して学ぶ必要があり、人材クラブを知識の倉庫のようなものにしたいと考えている。
 


プノンペンのメン・イエン被服縫製工場の人材マネージャーであるリー・サムナ氏は、この人材クラブが業界関係者のためにより多くの能力を築くために重要な役割を果たすと期待しており、今回の決定を歓迎している。
 
「我々はIT部門の中でも非常に発展して人的資源を学んでいる。しかし、より人的資源についての知識を深める必要がある。我々がこの分野で遅れているなら、後々私たちにとって非常に深刻な問題に繋がるからだ。」とサムナ氏は語った。
 
「GMAC人材クラブは、我々にとって非常に重要なスキルの向上や、仕事において意思決定を下すために非常に重要な施策、訓練活動、知識共有、情報共有を行なっている。」
 
「また、人材クラブは私たちの日常業務における問題を解決するのにも役立つ。クラブは特に管理者の立場になったばかりのメンバーにとって非常に重要であると考える。」
 
「過去10年間での我々の仕事をみてみると、我々は常に個々で働いており、仮に問題が発生しても、誰も助けてくれることはなかった。しかし、今ではGMACの何百人ものメンバーからなるクラブが成立した」
 
同氏は、会社はカンボジアに3つの工場があり、さらに2つの工場を建設中であると語った。
 
「当社の製品は主に米国へ輸出されており、現在はEUからもいくつか注文がある。」
 



コンポン・スプー州のマスターキング被服縫製工場の人事マネージャーであるノウ・ムン氏は、同クラブは、人材、広報、知識の共有を支援し、訓練する上で重要な役割を果たすと語った。
 
「業界の仲間たちから多くの経験と知識を得ることができるため、クラブのメンバーになることが出来て嬉しい」と同氏は語る。
 
「業界で問題が発生したときにも、お互いに助け合うことができるからだ。」
 
モニカ氏は、輸出衣服工場512か所、靴工場59か所、下請け工場48か所が集まり、業界の改善のため経験、情報、知識を共有していると述べた。


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