カンボジア最大の金融機関「ABA銀行」が、日本の大手銀行「みずほ銀行」と金融サービス強化に関する覚書(MoU)を締結しました。
今回のMoUは、国境を越えた資金の流れを強化し、地域でのビジネスチャンスを拡大することを目指しています。
今回は締結されたMoUの内容と、2023年に設立された「ABAジャパンデスク」について紹介します。
締結されたMoUについて
2024年2月9日にプノンペンの「ABA銀行」本店で、両行の幹部が出席する覚書調印式が行われました。
この戦略的パートナーシップは、日系企業や多国籍企業を含む両行の顧客に、様々なメリットを提供することを目的としています。
実現する主な協力分野は次の通りです。
優れたグローバルサービスの提供
国境を越えた取引をより簡単・効率的に、そして費用対効果の高いものにします。
二国間貿易やカンボジアでの財務・債務管理に関心のある日系企業にとって、大きなメリットになります。
投資機会の拡大
日系企業や多国籍企業の需要に合わせた、新たな共同投資商品やサービス開発が可能になります。
これにより、新規市場や多様なポートフォリオへ参入するチャンスを拡大します。
トレード・ファイナンスの促進
トレード・ファイナンス手続きを簡素化することで、二国間貿易を強化し、取引の安全性を確保し、規模の大小を問わず輸出入企業のリスクを軽減します。
情報交換の促進
今回のMoUは両行が顧客の利益のために、市場分析と新たなビジネスチャンスに関する情報交換で定期的に協力することを奨励しています。
ABA銀行とみずほ銀行からのコメント
ABA銀行最高経営責任者:アスハト・アジハノフ氏のコメント
世界有数の銀行であるみずほ銀行との提携は、カンボジアと世界をつなぐABA銀行の歩みにおいて、重要なマイルストーンになります。
今回の提携により、ABA銀行のお客様に新たなビジネスチャンスがもたらされ、カンボジアの貿易、投資、経済成長の拡大に貢献できるものと確信しております。
みずほ銀行常務執行役員アジアパシフィック地域本部長:材木孝一氏のコメント
カンボジア最大の商業銀行であり、現地市場を深く理解しているABA銀行と提携できることを嬉しく思います。
みずほ銀行はABA銀行と専門知識や見識を共有するとともに、グローバルサービスの提供、投資機会の拡大、トレード・ファイナンス・ソリューションの強化といった取り組みを進めています。
私たちはカンボジアにおいて、お客様の期待を超えるソリューションを提供できるよう努めてまいります。
ABA銀行ジャパンデスクのご案内
ABA銀行では「これから口座開設を予定している、ABA銀行のサービスを利用したい」といった日本人のお客様の声に応えることを目的として、2023年よりジャパンデスクを設置しています。
ジャパンデスクには日本人が常駐しており、幅広いカスタマーサポートを日本語で案内しています。
英語やクメール語がわからない、という方も安心して気軽に相談が可能です。