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<写真:Khmer Times>
トランスペアレンシー・インターナショナル・カンボジア(TIC)は10月30日、「若者政策調査」の報告書を発表し、カンボジアの若者の多くが個人の安全への関心は高いが、政治への関心が薄いことが明らかになった。
同報告書は、TICが2021年11月〜12月にかけて全国200の村で15歳〜30歳のカンボジア人1600人を対象に対面調査を実施したものである。
調査対象となった1600人の若者のうち、17%が「政治に興味がある」と回答し、82%が「政治に全く興味がない」と回答した。
政治への関心が高い若者は都市部に住む高学歴の男性であり、高い収入を得ていることが明らかになっている。
また、若者が政治に関心を持たない主な理由について、3分の2が「政治に知識がない」と回答し、中には「政治は危険だと思う」と回答した者もいた。
TIC事務局のPech Pisey局長は、カンボジアは政治的競争力が求められる民主主義国家であり、国民は国を率いる政党を選ぶ権利を有し、若者にもメリットがあるとした上で、政治に無知で政治活動に参加しない若者は国の機能に深刻な影響を及ぼすと指摘した。
王立政府報道官のPhay Siphan氏は、「各政党には多くの若者や学生が働いており、報告書に書かれていることは全く事実を反映していない」と述べた上で、同調査結果が明らかに若者の政治活動への参加状況を反映していないと指摘している。
一方で、TICの調査委によると、政治に参加する専門家も人々が政治的な活動をしない理由として「参加できない」「興味がない」「政治に関わる動機がない」という3点を挙げている。
同報告書は若者が社会的・政治的活動に参加できるように、法的枠組みや政策、政治的環境を整備するように提言するとともに、市民権や若者の自由、特に表現や結社、集会の自由、情報へのアクセス権を遵守するように政府へ要請している。
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