カンボジアの繊維・縫製品輸出、過去最高の35億ドルを記録

＜写真：Khmer Times＞

カンボジア労働職業訓練省は、2025年第1四半期における繊維および縫製関連製品の輸出額が約35億ドルに達し、前年同期比で20.1％増加したと発表した。

これは過去最高の水準である。

輸出先別に見ると、米国向けが25.7％増、欧州向けが20.8％増、日本向けが19.9％増、英国向けが5.6％増、ASEAN向けが24％増となった。

アディダスやナイキといった国際的ブランドからの受注が拡大しており、カンボジアの生産品質および供給体制の安定性が高く評価されている。

このような成長の背景には、フン・マネット首相の主導による投資促進政策や、工場運営を支援するための法制度整備がある。

労働職業訓練省は、行政手続きの簡素化を進めており、海外企業の進出を積極的に後押ししている。

また、政情不安が続く周辺国からの生産拠点移転も、カンボジアにとって追い風となっているという。

現在、国内では1608の縫製工場が稼働しており、約91万3000人がこの産業に従事している。

その多くは女性労働者であり、政府は今後も積極的に投資誘致と雇用創出を支援していく方針である。

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