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<写真:Khmer Times>
世界最大級の生活費データベース「Numbeo」が公表した2025年版「生活費指数」によると、カンボジアの首都プノンペンは東南アジアの都市の中で4番目に生活費が高い都市となった。
同指数において、最も生活費が高かったのはシンガポールで指数は79.1を記録した。以下、プーケット(38.1)、バンコク(37.1)、プノンペン(36.9)の順に続いた。
マニラ(34.3)、パタヤ(33.6)、クアラルンプール(33.3)、ホーチミン(28.5)、ジャカルタ(28.4)、ハノイ(27.7)も上位10都市に名を連ねた。
プノンペンの市中心部にある1ベッドルームアパートの平均家賃は月額400ドルであり、外食1回の平均的な費用は約3ドルとされる。
住居費や食料品、外食費の上昇が生活費全体を押し上げる主因となっている。
これらの背景には、外国からの投資増加や観光客数の拡大があるとされ、都市インフラの整備や雇用の創出が進む一方、物価の上昇が住民の経済的負担となっている。
王立カンボジア研究院(RAC)の政策アナリストであるスン・サム氏は、多くの生活必需品が輸入に依存しており、そこにかかる付加価値税などが物価高の一因であると分析する。
さらに、都市部と地方の賃金格差も深刻であり、地方労働者の1日分の賃金ではプノンペンのスターバックスでコーヒー2杯を購入することさえ難しい現状に言及した。
経済アナリストのトム・ゴー氏は、生活費の上昇は経済成長の副作用であるとしながらも、賃金の上昇がそれに追いついていない点を問題視している。
都市における貧困層の拡大や、社会的セーフティーネットの未整備も課題として挙げられ、持続可能な都市開発に向けた政策対応の必要性が高まっている。
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