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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア保健省は、1月から4月の間に報告された麻疹の感染者が2150人に達したと発表した。
これは近年で最も高い水準の1つであり、感染症の再拡大に対する国内外の警戒感が強まっている。
世界保健機関(WHO)、国連児童基金(UNICEF)、およびワクチン連合(Gavi)は共同声明で、予防接種の実施率が低下し、特に地方や医療アクセスが限定されている地域でのワクチン忌避が深刻な影響を及ぼしていると警鐘を鳴らした。
これにより、特に乳幼児を中心に感染リスクが高まっている。
WHO西太平洋地域事務局のサイア・マウ・ピウカラ地域局長は「今回の感染拡大は定期予防接種から漏れている子どもたちの存在を明らかにするものである」と述べ、各国政府に対して予防接種の強化と公衆衛生体制の整備を求めた。
カンボジアに加え、ベトナム、モンゴル、フィリピンでも同様に麻疹の感染が急増している。
中でもベトナムでは8万1000件を超える疑い例が報告され、地域的な拡大が深刻化している。
UNICEF東アジア・太平洋地域局のジュン・クヌギ局長は「麻疹の再流行は単なる疾病の問題にとどまらず、各国の公衆衛生基盤の脆弱性を示す警告である」と述べ、予防に軸足を置いた対応への転換を促した。
Gaviはカンボジアを含む複数の国に対して緊急のワクチン接種キャンペーンに向けた資金援助および技術支援を行い、長期的な国家予防接種体制の強化を後押しする方針である。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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