カンボジアの外国人観光客数、第1四半期に183万人超を記録

カンボジアの外国人観光客数、第1四半期に183万人超を記録
2025年05月13日(本日)00時00分 公開
カンボジアの外国人観光客数、第1四半期に183万人超を記録

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア観光省の発表によれば、2025年第1四半期に同国を訪れた外国人観光客数は183万3000人を超え、前年同期比で16%の増加を示した。この伸びは、地域的および世界的な観光需要の回復傾向を反映したものである。

 

国別の内訳では、タイからの観光客が最も多く50万1666人に上り、次いでベトナムが30万4634人、中国が28万6256人となった。入国手段では、全体の43%が空路を利用し、残りは陸路および水路を通じて入国した。

 

観光省のフン・ダニー報道官は、平和と政治的安定が観光客誘致の前提条件であると述べ、これらが観光回復の鍵を握ったと強調した。また、政府と民間部門の連携による観光振興策や空港設備の整備が、外国人観光客の増加に大きく寄与しているとの分析を示した。

 

フオット・ハック観光大臣は、2024年の年次会合において、新型コロナウイルスのパンデミックおよびロシア・ウクライナ戦争の影響を受けた観光業が、過去2年間で回復基調にあると説明した。さらに、2025年には国際観光収入が51億ドルに達し、同国GDPの約10.5%を占めると予測されている。

 

同大臣はまた、観光の閑散期にあたる4月から10月の「グリーンシーズン」に向けて、民間部門との連携により観光商品や文化イベントの開発を推進する方針を明らかにした。観光省は、関連省庁や地方自治体と協力し、各種施策の実効性確保にも取り組んでいる。

 

加えて、政府は観光誘致の一環として、2025年1月1日からeビザの割引を実施している。これにより、Tビザの料金は従来の36ドルから30ドルに、Eビザは42ドルから35ドルに引き下げられた。

 

同期間中、カンボジア人の海外旅行者数も増加しており、前年比6.2%増の44万1803人に達した。

 

カンボジアはシェムリアップ州のアンコール遺跡群、プレアヴィヒア州のプレア・ヴィヒア寺院およびコー・ケー遺跡、コンポントム州のサンボー・プレイ・クック遺跡など複数のユネスコ世界文化遺産を有している。

 

さらに、プレアシアヌーク州からコッコン州にかけて延びる全長450キロメートルの自然海岸線も、観光資源として高い評価を受けている。

 

なお、2024年にはカンボジアを訪れた国際観光客が670万人に達し、前年より約23%の増加を記録した。国内観光客も2252万人に達し、こちらも前年比で20%の増加となった。

 

 

 

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