カンボジアを題材にした映画6選|プノンペンで最新映画を見れる映画館も併せて紹介

カンボジアを題材にした映画6選|プノンペンで最新映画を見れる映画館も併せて紹介
カンボジアを題材にした映画6選|プノンペンで最新映画を見れる映画館も併せて紹介

カンボジアを題材にした映画を見たい方も多いのではないでしょうか。カンボジアに行く予定の方や、カンボジア文化が好きな方の中には、カンボジアを舞台にした映画に興味がある方もいるはずです。そんな方にカンボジアを舞台にしたおすすめ映画を紹介します!

また、日本で映画を見るのが習慣だった方は、カンボジアに来ても映画を見たいですよね。ただ、カンボジアの首都プノンペンを歩いていても日本のようにすぐに映画館を見つけることはできません。そこで今回は、カンボジアのプノンペンで映画を見たい方に向けておすすめの映画館を紹介します!


 

カンボジアにおける映画文化




カンボジアでは内戦前の1960年代〜1975年までは映画産業が大変盛んでした。この期間には当時のカンボジア国王であるノロドム・シアヌーク前国王の支援もあり、数百本の映画が制作されました。当時、映画は国民の娯楽の一つでしたが、ポル・ポト政権の誕生で文化としての映画は禁止され、また、映画製作者は知識人としてみられ虐殺の対象となりました。

「ポル・ポト政権」とは、ポル・ポトをリーダーとする急進共産主義政権で、正式名称は「民主カンプチア」といいます。ポル・ポト政権は1975年に首都プノンペンを占領しました。ポル・ポト政権は当時800万人いた国民の内、200万人を殺害や餓死に追い込みましたが、1979年に政権が崩壊しました。

内戦を経てカンボジアの映画文化は廃れてしまいますが、現在、映画館が次々と建設されたりと徐々に復興を遂げてきています。


 

カンボジアを題材にした映画




カンボジアを題材にした映画に興味のある方も多いのではないでしょうか。カンボジア内戦を描いた過去の名作や2010年代に向井理主演で映画化されたカンボジアで学校を建てる物語など、カンボジアに興味があれば一度は見るべきロケ地がカンボジアの作品も多くあります。そこで、数あるカンボジアに関係した映画からおすすめの作品を紹介します!
 

消えた画 クメール・ルージュの真実(The Missing Picture)


『消えた画 クメール・ルージュの真実(The Missing Picture)』は1970年後半に起こった内戦での虐殺を描いた映画です。映画監督は虐殺を生き延びたリティ・パニュ氏。パニュ氏は1964年にプノンペンで生まれましたが、1975年に両親をポル・ポトによる虐殺で亡くしており、自身の忘れられない体験を映画を通して世界中に発信しています。映画内では、一家が平穏な生活を送っていたのにも関わらず、ポル・ポトが現れて家族の生活が一変する様子を土人形を使って描かれています。カンボジアの歴史を知る上で欠かすことのできない映画の一つです。

 

僕たちは世界を変えることができない。(We Can't Change the World. But, We Wanna Build a School in Cambodia)

『僕たちは世界を変えることができない。(We Can't Change the World.)』は作家葉田甲太によるノンフィクション書籍が映画化されたものです。2011年に公開され、向井理が主演を務めたことでも話題になりました。

あらすじは医大生の主人公がふとしたきっかけで、カンボジアに小学校を建て子供たちに教育を受けさせてあげたいという気持ちになり、カンボジアに向かいます。そこで主人公が目にしたものは売春による性病の蔓延や貧困層の実態でした。主人公は日本でくすぶっていた自分にもっと人の為にできることがあることに気づかされ、行動していきます。

 

キリング・フィールド(The Killing Fields)

『キリング・フィールド(The Killing Fields)』はニューヨーク・タイムズ紙の元記者であるシドニー・シャンバーグ氏によって、カンボジア内戦を取材した際の実話が映画化されたものです。

映画では、内戦取材のためにカンボジアを訪れていたシャンバーグ氏と通訳のカンボジア人がいきなり拘束されてしまうところから始まります。

シャンバーグ氏は外国人であるためフランス大使館の中で暮らしを送れましたが、カンボジア人のパートナーは最終的にポル・ポト率いる政治勢力団体に連れて行かれてしまいます。その後、2人はお互い地獄を見ながらもそれぞれ何とか生き延びます。最後2人が再会できるかどうかに注目です。

 

地雷を踏んだらサヨウナラ(One Step on a Mine, I'ts All Over.)

1999年公開の『地雷を踏んだらサヨウナラ(One Step on a Mine, I'ts All Over.)』はポル・ポトによる政治勢力団体によって処刑された、報道写真家の一ノ瀬泰造の実話を元に制作された日本映画です。


一ノ瀬氏は1972年にベトナム戦争が飛び火して戦いが激化しているカンボジアに入国し、カンボジアの内戦を取材していました。そして、ポル・ポトの支配下にあったシェムリアップ州のアンコール・ワット遺跡に乗り込み、撮影することを長い間志していました。

1973年、友人宛に「旨く撮れたら、東京まで持って行きます。もし、うまく地雷を踏んだら“サヨウナラ”!」と手紙を残して遺跡に乗り込み、消息を絶ちます。その後一ノ瀬氏は遺体で見つかり、ポル・ポトに処刑されていたことが判明しました。日本人が犠牲になった映画として、日本人は見るべき作品の一つです。

 

father カンボジアへ幸せを届けた ゴッちゃん神父の物語

2018年4月に公開された『father カンボジアへ幸せを届けた ゴッちゃん神父の物語』は、カンボジアに支援を行い続けた後藤文雄氏の半生を描いたドキュメンタリー映画です。映画のタイトルにもある「ゴッちゃん」とは後藤氏の愛称です。

カトリック神父である後藤氏は1981年からカンボジア人の子供を引き取って、合計14人を育てました。また、カンボジアにおける学校建設も支援し、計19校の学校を建てました。映画撮影当時の2015年、後藤氏は「これが人生最期の旅になるかもしれない」と語り、旅をしていく様子を描いた映画です。見ると神父から大事なメッセージを受け取ることができます。

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