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<写真:Khmer Times>
カンボジアのノロドム・シハモニ国王は12月26日、代理出産に関与したとして人身売買防止法違反で有罪判決を受けたフィリピン人女性13人に恩赦を与えた。
この決定はフィリピン政府からの要請と保証を受けて行われたもので、女性たちは刑務所から解放され、母国フィリピンへの帰国が実現した。
フィリピン外務省は声明で、13人が無事にマニラに到着したことを発表するとともに、カンボジア政府の人道的対応に感謝の意を表明した。
また、この恩赦が両国の友好関係を反映していると強調し、カンボジアとフィリピンが人身売買や国際犯罪と闘うために緊密に連携していることを改めて確認したという。
女性たちは9月にカンダル州で逮捕され、12月2日に同州裁判所から懲役4年の判決を受けていた。
判決では2年の執行猶予が付与されていたが、女性たちは妊娠中であり、代理出産を通じて外国人クライアントに子どもを提供し、金銭と引き換えに子どもを引き渡す意図があったとされた。
裁判所はこの行為を国際的な人身売買に該当すると判断した。
カンボジアの国家人身売買対策委員会(NCCT)の副議長であるチョウ・ブン・エン氏は、今回の恩赦はフィリピン政府の保証を前提とした特例であると説明した。
また、女性たちが代理出産で生まれた子どもを自ら育てることを誓約したことも恩赦の条件に含まれているという。
同氏は「今回の措置は一回限りのものであり、人身売買や代理出産に対する寛容を意味するものではない」と述べ、厳格な対応を続ける姿勢を示した。
カンボジアでは2016年に商業的代理出産が禁止されたが、現時点ではこの分野の法整備が完全には整っていない。
司法省は代理出産禁止に関する法律案を策定中であり、法的規制の強化が急務とされている。
ブン・エン氏は代理出産が母体の健康に深刻なリスクを伴うことを指摘し、簡単に稼げる仕事ではないと警鐘を鳴らした。
一方、フィリピンのカンボジア大使であるフレリダ・アン・カミーユ・マヨ氏によれば、今回の女性たちは代理出産サービスを提供する仲介業者によってリクルートされ、1万ドルの報酬が約束されていたという。
商業的代理出産は欧米諸国では高額な費用がかかるため、比較的低コストで利用可能な発展途上国が注目される傾向にある。
しかし、カンボジア政府は女性の搾取や法的問題を懸念し、規制を強化している。
フィリピン政府は今回の事態を受け、自国民がカンボジアの代理出産禁止規定を犯すことのないように再発防止に努める方針を表明した。
カンボジア政府も国際的な人身売買対策をさらに強化し、関連法案の成立を急ぐ意向を示している。
両国の連携が引き続き注目され、国際社会全体での課題解決への取り組みが求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。