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〈写真:Khmertimeskh.com〉
カンボジアのフン・マネット首相は、総事業費17億ドルのフナン・テチョ運河について、長期的な経済成長を支える戦略的インフラであると強調した。
首相はトボンクムン州でのゴム加工工場の開所式で演説し、建設中の同運河が物流の接続性向上や灌漑機能の強化、沿線地域の産業発展を通じて幅広い経済効果をもたらすと述べた。
完成後はコンポンチュナン州やクラチエ州など他地域と結ぶ水路の復旧・拡張を進め、特に農産物の輸送コスト削減を図る方針も示した。
フナン・テチョ運河は全長約180kmで、メコン川水系と海を結ぶ内陸水路として整備される。
カンダル、タケオ、カンポット、ケップ各州を経由し、幅100m、水深5.4mの航路を持ち、貨物輸送に対応する双方向航行が可能となる計画である。
2024年8月5日に着工し、2028年の完成を見込む。
同運河は近隣国の港湾や水路への依存を減らし、プノンペンから国際海上航路への新たな輸送ルートを確保することで、経済的自立性を高める役割が期待されている。
物流専門家らは輸送コストの低減やサプライチェーンの効率化に加え、沿線での工業団地や倉庫、農産加工施設への投資拡大につながる可能性を指摘する。
また、灌漑能力の向上により広範な農地の生産性改善や水不足への耐性強化も見込まれる。
経済学者のドゥチ・ダリン氏は、取引コストの低減とともに農業や観光、産業の発展を後押しし、雇用創出にも寄与すると分析する。
さらに、中国・ASEAN研究センターのトン・メンデイビッド副所長は、同事業がメコン流域と沿岸地域を結び、シアヌークビル港などを通じた輸出効率を高めることで、地域物流拠点としての地位強化に資すると指摘した。
国際機関の試算によれば、完成初年度に約8800万ドル、2050年には年間約6億ドルの財政収入が見込まれる。建設・運営段階で数千人規模の雇用創出も期待されている。
同運河は、インフラ近代化と輸送網の多様化を進め、将来的な中所得国上位入りを目指すカンボジアの国家戦略の一環と位置付けられている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。