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<写真:Khmer Times>
カンボジア上院議長のフン・セン氏は23日、大型インフラ事業であるフナン・テチョ運河について、中国からの支援がなくとも建設は計画通りに進行可能であるとの見解を示した。
この発言は習近平国家主席によるカンボジア訪問を受けて行われたものであり、同国が中国の支援に過度に依存していない姿勢を明確にする意図がある。
フン・セン氏は習主席の訪問が経済、貿易、投資分野において両国関係に多大な利益をもたらしたと評価している。
その一環として、中国交通建設との間で総額11億5600万ドルに上る官民パートナーシップ(PPP)契約が締結された。
このプロジェクトはカンボジア国内の水運ネットワークを近代化し、経済的自立を強化するとともに、地域間の接続性を向上させることを目的としている。
同運河事業はカンボジアの官民連携法に基づく「建設・運営・譲渡(BOT)」モデルで進められており、出資比率はカンボジア側が51%、中国側が49%となっている。
その上でフン・セン氏は「中国の支援があろうとなかろうと、フナン・テチョ運河の建設は必ずやり遂げる」と断言している。
同時に、中国との協力関係を「カンボジアにとっての祝福」と位置づけ、あくまで主体的にプロジェクトを進めていく姿勢を強調した。
また同日、国内の交通インフラ整備の進展にも言及し、プサット、バッタンバン、コッコンを結ぶ国道10号線の開通予定を紹介した。
近年進められている交通網の整備が国民の移動利便性を高めていることにも触れ、インフラ開発が広く国民生活の向上につながっている点を強調した。
フナン・テチョ運河は2024年8月5日にフン・マネット首相とその夫人ピチ・チャンモニー氏によって起工された。
全長180kmにわたり、メコン川のプレック・タケオからバサック川を経てケップ州に至るルートを通る。
同運河はカンダル州、タケオ州、カンポット州、ケップ州の4州を横断し、およそ160万人の住民に恩恵をもたらすと見込まれている。
現在は、掘削作業に先立ち、地雷除去作業が進行中である。
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