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<写真:Khmer Times>
プノンペン警察は強姦被害の訴えが受理されなかったことが原因で夫婦が自殺未遂に及んだとする一部報道に対し、事実無根であるとしてこれを強く否定した。
警察当局は、こうした報道は法執行機関の信用を損なうものであり、誤解を招く情報の拡散に警鐘を鳴らしている。
ドンペン区警察署長のテアン・チャンサー大佐は、事件の内容がSNS等で拡散され、社会的関心を集めたことを受け、報道陣に対して説明を行った。
報道では4月18日、プノンペンのカンボジア日本友好橋から一組の夫婦がトンレサップ川に飛び込み自殺を図ったとされ、その背景に妻による強姦被害の訴えが警察に拒否されたことがあると指摘されていた。
しかしチャンサー大佐は「そのような事実は存在しない。これらの報道は公共の安全と秩序を守るため日々尽力している警察官の名誉を著しく損なうものである」と述べ、報道内容を全面的に否定した。
警察によると、4月17日、ソム・チャクリヤ氏(31)は親族2人と共にスラチャク共同行政所を訪れ、前日にスラチャク・コミューンの第16村で発生した強姦被害を訴えた。
警察は初動対応として事情聴取や関連書類の作成に着手したが、チャクリヤ氏は途中で突如その場を離れ、正式な訴えを提出することなく立ち去ったという。
現場では、警官や家族による説得も試みられたが、チャクリヤ氏はこれに応じなかったとされる。
その後、チャクリヤ氏は夫であるモーン・ミーン氏(31)に「警察が訴えを拒否した」と伝え、夫婦は橋に向かい自殺を試みた。
警察は訴えを受理するために適切な手続きを進めていたと主張しており、現在も被疑者の特定に向けた捜査を継続中である。
ミーン氏は後日、訴えの手続きに時間がかかったことに妻が不満を感じた可能性があり、その結果早とちりをしてしまったと述べた上で、警察に対する発言が名誉を傷つけたことについて謝罪した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。