大気汚染が再び深刻化、プノンペンは世界第15位の汚染都市

大気汚染が再び深刻化、プノンペンは世界第15位の汚染都市
2025年03月25日(火)00時00分 公開
大気汚染が再び深刻化、プノンペンは世界第15位の汚染都市

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジアにおいて、大気汚染の深刻化が再び顕著となっている。スイスの大気質監視機関IQAirの最新データによれば、24日朝時点でプノンペンは世界で15番目、東南アジアでは6番目に大気汚染が深刻な都市として記録された。

 

同機関の観測によると、プノンペンのPM2.5(微小粒子状物質)の濃度は、世界保健機関(WHO)が定める年間基準値の8.4倍に達しており、敏感な人々にとって不健康とされるレベルに分類された。

 

一方、世界遺産であるアンコール・ワットを擁する観光都市シェムリアップにおいても、PM2.5濃度はWHO基準の13.4倍に達し、不健康レベルにあたる168を記録した。

 

これはカンボジア国内でも特に高い数値であり、観光地としての影響も懸念される。

 

カンボジアでは2月に一時的に高濃度の大気汚染が観測された後、しばらくは比較的清浄な空気が保たれていたが、3月に入り再び汚染状況が悪化している。

 

専門家らはこの変化の要因として、乾季特有の気象条件や焼畑農業など地域的な影響を挙げている。

 

こうした状況を受け、カンボジア政府および関係機関は、住民に対して不要不急の外出を避けるように呼びかけた。

 

特に呼吸器系に疾患を持つ人々、高齢者、子どもといった脆弱な層に対しては、一層の注意喚起が行われている。

 

大気の質の悪化が市民生活や観光産業に与える影響が懸念される中、今後の対策と改善への取り組みが注目される。

 

 

 

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