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<写真:Khmer Times>
カンボジアのフン・マネット首相は21日、同国が中国に過度に依存し、米国との関係を疎かにしているとの批判を明確に否定した。カンポット州にて開催された国際観光港の開所式において、いかなる国も敵視せず、米中両国を含む全ての国と良好な関係を維持するという外交方針を改めて表明した。
同首相は中国の習近平国家主席がカンボジアを訪問した際、国外の反対派から「中国からも孤立している」との主張があったことに触れたうえで、習主席の訪問は両国の関係が堅固であることの証左であり、カンボジアが孤立しているという見方は事実に反すると述べた。
また、カンボジアは米中いずれかに一方的に肩入れするのではなく、全ての国との協力を通じて経済の発展と国民生活の向上を図る意向を明らかにした。外交政策においては中立性を堅持し、いかなる国とも敵対的な同盟には加わらない姿勢を強調した。
これらの発言は、政治アナリストのキム・ソク氏が「中国とカンボジア間で発表された共同声明は、国家主権の譲渡に等しい」と非難したことを受けたものである。同首相はこの批判を「事実無根」と一蹴し、声明の中に中国による支配や干渉を示唆するような条項は一切存在しないと反論した。
さらに、声明の第三項を読み上げ、両国が相互の主権と領土の保全を尊重し、互いの内政に干渉しないことを確認していると指摘したうえで、カンボジアは独自の判断に基づく政策を実施していることを強調した。
加えて、プレアシアヌーク州にあるリアム海軍基地には今後、米国、ロシア、インド、ベトナムといった複数の国の艦船が寄港予定であることを明らかにし、特定の国に依存しない全方位外交の姿勢を具体的に示した。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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