カンボジアの製造業、2024年に10%成長

カンボジアの製造業、2024年に10%成長
2025年02月26日(水)00時00分 公開
カンボジアの製造業、2024年に10%成長

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアの製造業は2024年に力強い成長を遂げ、2024年11月時点で工場数が2316に達した。カンボジア産業・科学技術・イノベーション省の報告によれば、2023年末の2106工場から210工場増加し、約10%の成長を記録した。

 

製造業は110万人以上の地元住民を雇用しており、同国の経済成長を支える重要な役割を果たしている。報告によれば、2024年の製造業成長率は9.7%に達する見込みである。

 

特に衣料・履物・旅行用品を中心とする繊維・衣料・履物(GFT)産業が最大の外貨獲得源となっている。この産業には約1538の工場と支社があり、約91万3000人の労働者を雇用している。その多くは女性労働者である。

 

2024年には衣料品の生産が8.6%増加した。これはアメリカや欧州連合(EU)などの主要貿易相手国からの需要が外部要因として支えとなった結果である。また、非衣料製品の製造業も10.9%増加しており、外部需要、投資、政府の経済多様化政策が成長を後押しした。

 

カンボジアの経済多様化への取り組みは、経済成長の持続可能性を高める上で不可欠である。サン・チャントール副首相兼カンボジア開発評議会(CDC)第一副議長は、2月20日にプノンペンで開催された「カンボジアの多様化戦略に関する国際経験からの洞察」セミナーにおいて、投資環境の改善を目指す重要な改革と政策を強調した。

 

カンボジアは若く活力ある労働力を背景に、官民合同フォーラムを通じた民間企業の成長支援、柔軟で優遇措置のある投資手続き、投資プロジェクト管理システム(cdcIPM)などのデジタル化を推進している。

 

2024年にはカンボジアは414件の固定資産投資プロジェクトを誘致し、総額69億ドルに達した。これは前年の49億2000万ドルから40%増加した。これらのプロジェクトは、衣料品、旅行用品、履物、ホテル開発、水力発電所、淡水港、太陽光発電所、農業、アミューズメントパーク、自動車用タイヤ工場、経済特区、インフラ、通信など多岐にわたっている。

 

カンボジア政府は今後も経済多様化を推進し、国内外からの投資誘致を目指す方針である。

 

 

 

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