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<写真:Khmer Times>
カンボジアとタイは28日未明、両国の国境地帯で発生した銃撃戦を受けて、即時に緊張緩和に向けた協議を開始した。
発砲はタイ東北部ウボンラーチャターニー県ナームユアン郡チョンボク付近で発生し、カンボジア兵1人が死亡した。
当該地域は、長年にわたって領有権を巡る対立が続いてきた場所であり、双方が占有を控えることで合意していた「非占有地」とされている。
タイ陸軍の報道官によれば、カンボジア兵が協定に違反して区域内に進入したため、巡回中のタイ軍が接触を試みたところ、誤解により交戦に発展したという。
双方の兵士は約10分間にわたり銃撃を交わし、その後、両軍幹部が電話を通じて停戦に合意した。
カンボジア国防省は、戦闘が自国領内であるプレアヴィヒア州チョアムクサン郡テチョー・モラコット村で発生したと主張し、「今回の事態は望ましいものではなく、平和的な手段による解決を目指す」との声明を発表した。
さらに国民に対して、国境の安定と両国関係の維持に資するよう、偽情報の拡散を控えるように呼びかけた。
カンボジアとタイの間では、2008年から2011年にかけてプレアヴィヒア寺院周辺の領有権を巡って軍事衝突が激化し、多数の死傷者と住民の避難を招いた経緯がある。
2013年には国際司法裁判所が同寺院周辺の領有権をカンボジアに帰属するとする最終判断を下し、それ以降は比較的平穏な状況が保たれていた。
カンボジアのフン・マネット首相は2025年初め、国境問題を政治的に利用する動きに対して警鐘を鳴らし、過去の教訓を踏まえて両国が極端なナショナリズムに陥ることのないように呼びかけていた。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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