出稼ぎ労働者の送金が37%減、国境緊張での大量帰還が影響

出稼ぎ労働者の送金が37%減、国境緊張での大量帰還が影響
2026年03月02日(月)00時00分 公開
出稼ぎ労働者の送金が37%減、国境緊張での大量帰還が影響

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア労働職業訓練省(MLVT)が公表した報告によれば、2025年に海外で働くカンボジア人労働者が本国へ送金した総額は約18億6000万ドルとなり、前年の29億5000万ドルから37%減少した。

 

カンボジアとタイの国境を巡る緊張を背景に、約100万人規模の出稼ぎ労働者が帰還したことが主な要因である。

 

2025年12月時点で海外就労中のカンボジア人は43万3594人(うち女性15万393人)であった。

 

海外からの送金は、家計の生活水準向上や家族の医療費・教育費を支える重要な資金源であり、地方の貧困削減や国内経済の下支えに大きく寄与してきた。

 

帰還者のうち約62万人(全体の約65%)は、縫製業や非公式部門など国内労働市場で再就職した。

 

ヘン・ソー労働職業訓練相は年次会合で、タイから帰国した約32万人が縫製・非縫製工場に就業し、そのほかの帰還者も建設業やサービス業などで職を得ていると説明した。

 

同省は国境検問所に受け入れセンターを設置し、求人とのマッチング支援や職業訓練による技能向上策を全国で展開している。

 

建設業や農業分野から縫製・繊維産業への転職支援も強化している。

 

今後も関係省庁や開発パートナーと連携し、求人サービスや就職フォーラムの機能向上を通じて、技能水準に応じた迅速な就業機会の確保を図る方針である。

 

カンボジア人労働者はタイ、韓国、日本、マレーシア、シンガポール、香港、サウジアラビアなどで就労している。

 

平均月収はタイやマレーシアで約400ドル、韓国や日本では約1500ドルとされる。

 

 

 

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