外国人退職者の移住先、人気が高まるカンボジア

外国人退職者の移住先、人気が高まるカンボジア
2025年04月03日(本日)00時00分 公開
外国人退職者の移住先、人気が高まるカンボジア

<写真:Khmer Times>

 

カンボジアは東南アジアにおける外国人退職者の新たな移住先として存在感を強めている。生活費の安さ、取得しやすいビザ制度、進展するインフラ整備が相まって、アジア地域の中でも注目度の高い選択肢となっている。

 

カンボジア政府は55歳以上の外国人を対象にした「ERビザ」制度を導入しており、最長1年間の滞在が可能である。このビザは観光あるいはビジネス目的の「Eタイプ」ビザで入国した後、ビザ代理店を通じて申請するのが一般的である。

 

申請には有効期間6カ月以上のパスポート、証明写真、健康診断書、年金証明書などが必要であり、費用は年間約300ドルとされている。

 

2024年版『グローバル退職インデックス』(International Living誌)では、カンボジアはアジア・ASEAN地域内で上位の退職地に選出されている。

 

生活拠点としては、都市型の生活を志向する退職者には首都プノンペンが適しており、より静かな環境を望む者にはシェムリアップ、カンポット、ケップ、あるいは近年大規模開発が進行中のシアヌークビルといった地域が選ばれている。

 

特にシェムリアップは、世界遺産「アンコール遺跡群」に近接しており、観光資源とともに飲食・娯楽施設の充実も魅力とされている。

 

不動産購入に関しても、外国人による所有が合法化されており、取引は米ドル建てが主流である。これにより、為替変動リスクを抑えることが可能となっている点も評価されている。

 

医療面においては、韓国、日本、マレーシア資本の民間医療機関が進出し、歯科を含む医療サービスの質も向上している。これに加え、海外での治療を含む医療保険への加入も推奨されている。

 

通貨はリエルと米ドルの併用制が採られており、日常生活では米ドル紙幣の使用が一般的である。加えて「Bakong」などのQRコード決済をはじめとするデジタル決済の普及も進んでいる。

 

交通手段としては、国内移動においてトゥクトゥク、鉄道、バスなどが主要な選択肢となっており、2025年にはプノンペン新空港「テチョ国際空港(TIA)」の開港が予定されている。さらに、海上交通の整備により、近隣諸国との接続性も向上する見込みである。

 

このようにビザ制度の柔軟さ、安価な生活費、医療・交通インフラの整備といった要素が揃い、カンボジアは退職後の居住地としての魅力を備えている。今後のさらなる発展により、移住先としての人気が一層高まることが期待される。

 

 

 

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