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<写真:Khmer Times>
国連貿易開発会議(UNCTAD)が発表した「世界投資報告2025」によれば、カンボジアの外国直接投資(FDI)の累計額は昨年までに17億ドルを超えた。
2024年のFDI流出額は1億7200万ドルであり、2020年以降、着実な増加傾向を示している。
同報告書によると、カンボジアの対外FDIは2019年に初めて10億ドルを突破した。
その後、2020年に1億2700万ドル、2021年に9200万ドルと一時的に減少したが、2022年に1億5000万ドル、2023年に1億5100万ドル、2024年に1億7200万ドルと増加基調に転じた。
2024年のGDPに占める対外FDIの比率は3.7%となった。
一方、クロスボーダーM&A案件は昨年ゼロ件であり、2022年には35件、2023年には5件が記録されている。
投資先の具体的な国や投資形態(グリーンフィールド投資かブラウンフィールド投資か)については公表されていない。
アジア開発銀行(ADB)の分析では、過去15年間、発展途上国からの対外FDIが先進国を上回るペースで増加し、世界経済の下支えに寄与していると指摘されている。
一方、カンボジアの内向きFDIは昨年520億ドルを突破し、2025年上半期には前年同期比77%増となる58億ドルを記録した。
政府は同期間に373件の投資案件を承認し、約25万5000人の雇用を創出した。
主要な投資国には中国、シンガポール、ベトナム、英国、米国、サモア、韓国などが含まれる。
経済アナリストのトム・ゴー氏は「カンボジア企業の海外進出は今後さらに加速する可能性が高い。
内向きFDIに注目が集まりやすいが、対外FDIも民間セクターの競争力向上を示す重要な指標である」と述べた。
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