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<写真:khmertimeskh.com>
2025年1〜9月期におけるカンボジアの太陽光パネル輸出額は、前年同期の8億2800万ドルからわずか600万ドルへと、ほぼ100%近く急減した。
主な要因は、米国が課した3500%の高関税である。
これにより、非繊維分野における輸出全体の成長にも陰りが見られる。
同期間の非繊維輸出額は27億7000万ドルと、前年同期比ではわずかな増加にとどまった。
電子機器や自転車、車両部品など一部の品目では大幅な伸びを示したが、太陽光パネルの輸出激減が全体の成長を相殺する結果となった。
カンボジア商業省の最新統計によれば、2025年1〜9月期の電子機器・部品の輸出額は前年比31.6%増の6億5900万ドルに達している。
特に電線・ケーブルは66.3%増の4億2300万ドル、自転車は43%増の4億4800万ドル、自転車部品は97%増の5300万ドルとなった。
車両部品は7.6%増の2億900万ドル、タイヤは58%増の9億7100万ドルと、それぞれ堅調な伸びを記録している。
商業省のペン・ソヴィチェアット報道官は「繊維製品以外の製造業が着実に成長していることは、経済の多角化が進んでいる証拠であり、持続可能な経済基盤の形成に寄与している」と述べた。
一方、カンボジア開発評議会(CDC)によれば、2025年前半に承認された新規投資案件は546件、総額78億ドルに上った。
このうち約68%にあたる53億ドルが製造業関連であり、繊維・非繊維製造、インフラ、農業・農産業、観光分野が主な投資対象となっている。
同国の総輸出額は前年同期比12.9%増の223億9000万ドルを記録し、主な輸出先は米国、ベトナム、中国、日本、カナダとなっている。
一方、輸入額は16.6%増の246億1000万ドルに達し、原油・ガス、繊維製品用原材料、車両、機械、電子機器、医薬品などが輸入品目の中心を占めている。
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