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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア独立メディアセンター(CCIM)は、国内のジャーナリストにおいて女性の割合が1割未満にとどまっていると報告した。
女性記者の少なさは、報道機関におけるジェンダー格差の象徴であり、女性の視点や声が十分にメディアに反映されていない現状が浮き彫りとなった。
CCIMのチャン・ソクンティア事務局長は、女性記者が直面する課題として、安全面での脅威、精神的ストレス、さらには家族の理解不足を挙げた。
特に地方での取材活動においては、土地紛争や環境問題、政治関連の報道に従事することで、当局からの嫌がらせや身体的・言語的なハラスメントにさらされるケースが少なくないという。
現役記者であるチュオン・コンギエン氏は、長時間労働と家庭内での負担との両立の難しさを指摘し、「社会的な期待が女性に家事の責任を課しており、それが昇進や責任ある立場への意欲を削ぐ要因となっている」と語った。
一方、カンボジア情報省のテップ・アスナリス報道官は、2025年10月時点で登録記者数8732人のうち女性が13%を占め、前年比で6ポイント増加したことを明らかにした。
情報省は、メディア分野における女性の参画促進を目標とし、官民の報道機関における雇用機会の拡大や、女性学生向けの研修強化に取り組んでいる。
アスナリス報道官は「女性の記者は伝統的なメディアから新興メディアに至るまで、さまざまな分野で重要な役割を果たしている」と述べ、今後も女性記者の育成と支援に注力する方針を示した。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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