日本初となる女性首相の就任、アジア各国で女性の政治参加促進に期待

日本初となる女性首相の就任、アジア各国で女性の政治参加促進に期待
2025年10月23日(木)00時00分 公開
日本初となる女性首相の就任、アジア各国で女性の政治参加促進に期待

<写真:khmertimeskh.com>

 

日本で初の女性首相に就任した高市早苗氏の登場が、カンボジアを含むアジア諸国において、女性の政治参加を後押しする契機となるとして注目を集めている。

 

高市氏の歴史的な登用は、男女平等実現に向けた大きな一歩とされ、カンボジア国内でもその意義が強調されている。

 

女性支援団体「シラカ・カンボジア」のセン・リアセイ代表は「このような実例がなければ、多くの女性や少女たちは政治の世界で自らが活躍できるとは思えない」と述べ、高市氏の存在がロールモデルとして重要であるとの認識を示した。

 

また、ジェンダー平等推進団体「クラハーン」のマオ・マップ代表も「アジアにおける女性リーダーの登場は、社会全体の意識変革を象徴するものであり、女性があらゆる分野で能力を発揮できることを証明するものである」と評価した。

 

さらに、教育や法制度の整備、ジェンダー政策の強化が、女性の政治参加を促進する上で不可欠であると指摘している。

 

カンボジアにおける女性の政治参画は、依然として限定的である。国連女性機関(UN Women)によれば、2023年の総選挙後における女性議員の割合は13%にまで減少しており、閣僚に占める女性の割合は10%、国務次官級では15%にとどまっている。

 

一方、国家公務員全体に占める女性の割合は42%と比較的高く、政治分野とのギャップが浮き彫りとなっている。

 

カンボジア国民議会のフオン・スダリー議長は、数少ない女性リーダーの1人であり、「包摂的なガバナンスの実現には、女性のリーダーシップ強化が不可欠である」と訴えている。

 

高市氏の首相就任は、アジアにおける女性の政治的地位向上に新たな道を切り開く象徴とされており、今後の波及効果に大きな期待が寄せられている。

 

 

 

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