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<写真:Khmer Times>
カンボジアの公共部門における女性の賃金格差が顕著であることが、最近の世界銀行の報告書で明らかにされた。報告によると、公共部門で働く女性は男性に比べて11%低い賃金を受け取っている。
各政府部門によってこの性差は異なり、例えば公共行政部門では女性は男性よりも30.7%低い賃金である。一方、教育部門ではこの格差はそれほど顕著ではなく、政府の学校や大学で働く女性職員は男性同僚よりも7%低い給与である。ただし、公共医療部門においては、女性は男性よりも9.8%高い賃金を得ている。
カンボジアにおいて公共部門の従業員は比較的高給取りであり、ASEAN地域の他国に比べて高い賃金が支払われていることも驚きの一因である。さらに、政府の従業員は民間部門の同僚に比べて平均で19%高い給料を得ている。
技術職の場合、公共部門での給与は管理職よりも高く、例えば鉱山専門家などの技術知識を持つ者は民間企業で働く者と比べて40%の賃金プレミアムがある。しかし、高級官僚など多くの他の職種では、同じ経験、教育資格、地域で比較すると65%低い給与であることもある。
世界銀行は、賃金が高い理由として、低スキル労働者が強力な組合の交渉力により高賃金を得ていることなどが挙げられている。技術職における高プレミアムを考慮すると、公共部門の職に多くの応募者が殺到することは驚くにあたらないと述べている。
また、性別に関しては、カンボジアは公共部門および民間部門の両方で、同じ仕事をしている女性が男性よりも著しく少ない給料を得ているという世界的な傾向に沿っている。カンボジアの女性は民間部門で男性より6%、公共部門で11%低い賃金を得ており、2003年から2020年の間の賃金格差は時間とともに拡大していることが研究で追跡されている。
特に教育と医療の公共部門において、多くの業務を担当している女性は、低賃金の職業に主に従事している。教育部門では、女性が管理職よりも教師として働く可能性が高く、医療部門では医師よりも看護師や救急救命士として働くことが多い。
フン・マネット首相は最近、デジタル部門での性別格差に対処し、女性の科学、技術、工学、数学(STEM)教育への参加を増やすように女性省と関連省庁へ協力を求める発言を行った。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。