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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジアの観光当局は、中国の大手オンライン旅行会社Trip.comとの協力関係が中断されたとの一部報道について、事実無根であると強く否定した。
12月中旬以降、タイの複数メディアが、Trip.comが中国およびタイのユーザーからの個人情報流出懸念を理由に、カンボジア観光庁(CTA)との提携を停止したと報じた。
しかし、カンボジアの観光専門家は、これらの報道を「根拠のない中傷」であり、同国の観光成長を妨害する目的の情報操作であると批判している。
カンボジア旅行業協会(CATA)のチャイ・シブリン会長は「Trip.comグループ本社や信頼性のある国際メディアから、提携中止に関する正式な通知や報道は一切存在しない」と述べた上で「今回の報道は、地域情勢の混乱に乗じた意図的な宣伝工作である」と強調した。
カンボジアは近年、Trip.comを含む複数の中国系旅行プラットフォームと提携し、中国人観光客やインフルエンサーの誘致を積極的に進めている。
その結果、2025年1月から10月にかけて、約100万人の中国人観光客がカンボジアを訪れたと観光省は発表している。
観光コンサルタントのビビアン・ゴー氏も「正式な覚書(MoU)は一方的に破棄できるものではなく、破棄には両当事者への通知が不可欠である」と述べ、タイの報道に対する信憑性に疑問を呈している。
フオット・ハク観光相は「カンボジアは中国人観光客の本格的な回帰に向けた準備を整えており、観光分野にとどまらず、投資機会の拡大にもつながる」との見解を示した。
観光当局は、国際的な協力体制を維持しながら、透明性と持続可能な成長を重視しており、国民および関係機関に対して、根拠のない情報に惑わされぬよう呼びかけている。
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