トカゲの卵による食中毒死、野生動物の摂取に警鐘

トカゲの卵による食中毒死、野生動物の摂取に警鐘
2025年11月03日(月)00時00分 公開
トカゲの卵による食中毒死、野生動物の摂取に警鐘

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア北部のモンクルボレイ郡ルセイ・クラーク村において、34歳の男性がトカゲの卵を食した後に食中毒を発症し、死亡する事件が発生した。

 

当局の発表によれば、29日午前8時10分頃に発覚した。

 

死亡したのは同村に居住するクット・ラタナ氏である。

 

近隣に住む10歳の男児および女児によると、前日の28日午後4時30分頃、ラタナ氏は酒を摂取していた。

 

その後にトカゲを捕獲し、皮を剥いて卵を見つけたうえで、トカゲの肉とともにそれを焼いて食べていたという。

 

子どもたちは「卵を食べると中毒になる可能性がある」と警告したが、ラタナ氏はこれを聞き入れなかった。

 

翌朝、氏は自宅のハンモックの下で死亡しているのが発見された。

 

モンクルボレイ郡警察および法医学検査委員会は、地区法医学医師ソカー・ムニン氏らの調査に基づき、死因について「食物中毒の可能性が高い」との初期判断を下している。

 

遺体は既に遺族のもとへ引き渡され、伝統的な葬儀の準備が進められている。

 

本件は、野生の爬虫類およびその卵の採取や摂取が重大な健康被害を引き起こす可能性があることを、改めて浮き彫りにした。

 

地元保健当局では今後、住民に対して野生動物由来の食品摂取に関する注意喚起や教育活動を強化する方針を示している。

 

カンボジアをはじめとする一部地域では、食文化の一環として野生動物の捕食が行われる例もあるが、適切な知識や衛生管理が伴わない場合、命に関わる危険性が存在する。

 

今回の事例は、地域社会にとってそのリスクを再認識する機会となった。

 

 

 

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