女性容疑者へセクハラ行為、記者を即時ブラックリスト登録

女性容疑者へセクハラ行為、記者を即時ブラックリスト登録
2025年11月21日(金)00時00分 公開
女性容疑者へセクハラ行為、記者を即時ブラックリスト登録

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジア情報省は19日、スヴァイリエン州において女性容疑者に対し不適切な言動を行ったとして、カン・サラット記者の記者証を即日無効とし、報道活動を禁止するブラックリストに登録したと発表した。

 

同省の説明によれば、サラット記者は同州裁判所で行われたベトナム人被拘束者の不正解放に関する取材現場で、女性容疑者の頬を「滑らかだ」と評し、顔に触れる行為を行った様子が映像で確認された。

 

内部調査の結果、当該人物がサラット記者本人であることが特定され、「記者倫理規定に反する重大な違反」として処分が決定された。

 

情報省のテップ・アスナリス報道官は「不適切な身体的接触や発言は一切認められず、記者はその職務において倫理を厳守すべきである」と強調し、再発防止に向けた倫理指導を実施する方針を明らかにした。

 

加えて、ネット・ペアクトラ情報相は、近年急増しているオンライン報道関係者に対して、職業倫理の徹底を繰り返し呼びかけている。

 

この処分について、独立系報道機関CCIM(カンボジア独立メディアセンター)のチャン・ソクンティア代表も支持を表明し、「報道の品位を損なう行為は、ジャーナリズム全体への信頼を揺るがす」と警鐘を鳴らした。

 

なお、カンボジア情報省は2024年から報道資格の取得要件として、倫理規定の遵守を義務化しており、今後も記者の資質向上に向けた取り組みを一層強化していく構えである。

 

 

 

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