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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア政府は、タイから帰国した出稼ぎ労働者を対象に国内での雇用機会を拡充するため、国際的な支援体制の強化を進めている。
労働・職業訓練省のヘン・スー大臣は、世界銀行カンボジア事務所のタニア・マイヤー氏率いる代表団と会談し、技能訓練と雇用創出を柱とする支援策について確認を行った。
双方は「雇用創出」「労働市場の強化」「全国的な職業訓練機会の拡大」といった政府の優先課題に沿った協力を、長期的視野で推進していく方針で一致した。
ヘン・スー大臣は、世界銀行との共同プロジェクトである「Skills for Better Jobs Project」を、若者および労働者が変化する労働市場に適応するための重要な取り組みとして位置づけた。
このプロジェクトは、技術・職業教育訓練(TVET)の質の向上、労働市場情報システムの整備・強化、産業界との連携による実践的な技能開発の支援など、複数の要素で構成されている。
政府は、このプロジェクトを国際開発協会(IDA)を通じた世界銀行の融資により推進している。
さらに、10月3日から26日にかけてバッタンバン州など5州で実施された就職フェアおよび職業訓練プログラムには、5768人が参加し、そのうち2289人が即時採用された。
これは、帰国労働者および若年求職者に対し、短期的な雇用機会が現実的に提供されていることを示している。
世界銀行のマイヤー氏は、カンボジア政府が人的資源の開発に真摯に取り組む姿勢を高く評価し、今後も帰国者や若者に対する職業訓練と雇用創出の支援を継続する意向を明らかにした。
カンボジア政府は、こうした国際協力を通じて出稼ぎ労働者の国内社会への再統合を促進し、同時に労働市場全体の強靱性の向上と人的資本の底上げを図っている。
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