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<写真:khmertimeskh.com>
カンボジア北西部シェムリアップ州に位置する世界遺産・アンコール遺跡群を運営する国営団体「アンコール・エンタープライズ」は、1月から10月までの国際観光客数が76万5518人となり、前年同期比で1.12%減少したと発表した。
同期間の入場券収入は約3557万ドルで、こちらも前年比1.15%の減少となった。
アンコール遺跡群は、9世紀から13世紀にかけて建立された91の寺院を含み、カンボジア最大の観光資源として知られている。
しかし、世界的な地政学的リスクや旅行需要の不透明さが影響し、カンボジアの旅行業界では2025年中の観光客数の大幅な増加は見込みにくいとの見方が広がっている。
パシフィック・アジア・トラベル・アソシエーション(PATA)カンボジア支部の会長であるトゥーン・シナン氏は、無料ビザの導入や旅行会社向けの優遇措置などが講じられなければ、訪問者数は今後も横ばいで推移する可能性が高いと指摘している。
一方、2024年通年では、アンコール遺跡群は約102万人の国際観光客を受け入れ、入場券収入は約4780万ドルに達し、いずれも前年比で約28%の増加を記録していた。
それと比較すると、2025年の10か月間の数字はやや減速傾向を示している。
観光業界では、観光客数の増加を持続させるため、航空アクセスの改善や観光プロモーションの強化などが喫緊の課題とされている。
カンボジア政府は観光を国家の成長戦略の柱と位置づけており、今後は観光インフラの整備と並行して、遺跡の保全と観光促進の両立が求められることとなる。
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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
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