若手料理人ウン・ヌオン・マリア氏、カンボジア料理の国際的評価を牽引

若手料理人ウン・ヌオン・マリア氏、カンボジア料理の国際的評価を牽引
2025年11月03日(月)00時00分 公開
若手料理人ウン・ヌオン・マリア氏、カンボジア料理の国際的評価を牽引

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジアの若手料理人ウン・ヌオン・マリア氏が、同国料理の国際的地位を高める存在として注目を集めている。

 

スイスの慈善団体「スマイリング・ゲッコー」が運営する「ファームハウス・レストラン&スパ」の料理長を務め、欧州やアジアの高級レストラン、さらにはミシュランシェフからも関心を寄せられている。

 

マリア氏は、幼少期に家計を支えるため12歳で家を離れた。

 

王室専属の料理人であった女性との出会いが、彼女にカンボジア料理への情熱を芽生えさせる転機となった。

 

その後、スマイリング・ゲッコー共同創設者であるハネス・シュミット氏の支援を受け、スイスの国際ホスピタリティスクールにて専門的な教育を受ける機会を得た。

 

欧州における修業の中で著名シェフらとの協業も経験し、技術と知見を深めてきた。

 

代表的な料理には、カンボジアの伝統料理である魚のアモックや、カンポットペッパーを使用したエビ料理などがあり、これらはすでに欧州の高級ホテルのメニューにも採用されている。

 

伝統に根ざしつつも、現代的な感性と洗練された技法を取り入れたこれらの料理は、国際的な美食の舞台で高い評価を受けている。

 

マリア氏は「カンボジア料理は焼き鳥や揚げ魚にとどまらず、豊かな可能性を秘めている。いつか国際的に評価される日が来る」と語っており、その言葉には自国の食文化に対する深い誇りと確固たる信念がにじむ。

 

現在は料理人としての活動に加え、次世代の若手人材育成にも力を注いでおり、世界に通用する料理人の輩出を目指している。

 

こうしたマリア氏の取り組みにより、カンボジア料理は世界の美食舞台において徐々に存在感を高めつつある。

 

 

 

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