タイ・カンボジアの国境問題、トランプ氏が和平調印式主宰を模索

タイ・カンボジアの国境問題、トランプ氏が和平調印式主宰を模索
2025年10月09日(木)00時00分 公開
タイ・カンボジアの国境問題、トランプ氏が和平調印式主宰を模索

<写真:khmertimeskh.com>

 

ドナルド・トランプ米大統領は、10月にマレーシアで開催予定のASEAN首脳会議において、タイとカンボジアによる和平合意の調印式を自らが「主宰する」形式で実施したい意向を示している。

 

米ホワイトハウスは、調印式の実施を許可する場合、トランプ氏の首脳会議出席を認める用意がある旨をマレーシア側に伝達したという。

 

この計画が実現すれば、トランプ氏は7月に発生したタイ・カンボジア間の国境紛争を停戦へ導いた「調停者」として、外交的成果を内外に強く印象付けることが可能となる。

 

今回の停戦は、トランプ氏による主導的な仲介に加え、中国の関与、そしてマレーシアによる調整を通じて実現したとされ、カンボジア政府はその貢献を高く評価し、トランプ氏をノーベル平和賞に推薦する意向を示している。

 

トランプ氏が東南アジアにおける和平構築の象徴的舞台を担おうとする姿勢は、地域外交の構図に新たな軸をもたらす可能性がある。

 

一方で、調印式の開催にはASEAN加盟国および当事国の合意をはじめ、式典の形式、開催場所、主導権の所在をめぐる外交上の調整が必要不可欠であり、実現には多くの課題が残されている。

 

今後はマレーシア政府とASEAN諸国の対応、タイおよびカンボジア両国の反応、さらに域内の外交慣例との整合性が注目される。

 

 

 

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