カンボジア・タイ国境紛争の和平、トランプ氏が主導を主張

＜写真：khmertimeskh.com＞

米国の第45代・第47代大統領であるドナルド・トランプ氏は、国連総会における演説において、カンボジアとタイの国境紛争を含む7件の国際紛争を自らの主導により解決へ導いたと発表した。

いずれも国際社会から「解決不可能」とされてきた紛争であり、就任からわずか7か月以内に和平を実現したと強調した。

トランプ氏が言及した紛争には、カンボジア・タイ間のほか、コソボ・セルビア、コンゴ・ルワンダ、パキスタン・インド、イスラエル・イラン、エジプト・エチオピア、アルメニア・アゼルバイジャンの6件が含まれる。

とりわけ注目されたのは、カンボジアとタイの国境地帯における衝突である。

同地域では一時的に武力による緊張が高まり、数日間にわたる交戦状態が続いていたが、トランプ政権は中国の積極的関与とマレーシアの調整を通じて停戦合意を仲介した。

この合意を受けて、カンボジアのフン・マネット首相は2025年8月、トランプ氏をノーベル平和賞候補としてノルウェー・ノーベル賞委員会に正式推薦している。

演説においてトランプ氏は「これまで誰も成し遂げることができなかった和平を、わずか7か月で実現した。これは前例のない外交的成果である」と述べ、国際連合の枠組みを超えて独自に和平を推進した点を強調した。

フン・マネット首相も同氏の「歴史的な貢献」に謝意を表明し、国内外のカンボジア国民からの深い感謝の意を伝えるとともに、今後も米国による継続的な関与を期待すると述べた。

トランプ氏の発言が事実である場合、これらの外交的成果は現代国際政治における異例の成功例とされる可能性がある一方、国際社会においてはその実効性や持続性について慎重な検証が求められるであろう。

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