カンボジアの航空路線拡充、観光業の再活性化へ

カンボジアの航空路線拡充、観光業の再活性化へ
2025年09月26日(本日)00時00分 公開
カンボジアの航空路線拡充、観光業の再活性化へ

<写真:khmertimeskh.com>

 

カンボジアの観光産業が航空路線の大幅な拡充を背景に再び活況を呈し始めている。

 

航空分析会社シリウムによれば、2025年におけるカンボジア国内の発着便数は前年に比べて14.2%増の3万1579便に達する見通しであり、旅客座席数も14.7%増の約518万席に上ると予測されている。

 

この成長の中心には、運用を開始したテチョ国際空港およびシェムリアップ・アンコール国際空港という、2つの新たなハブ空港の存在がある。

 

両空港は最先端の設備を備え、年間数百万人規模の利用を想定して建設されており、アジアの新興航空拠点として国内外の注目を集めている。

 

特筆すべきは、2025年にエミレーツ航空、トルコ航空、エティハド航空の中東系大手3社が新たに就航したことである。

 

これにより、カンボジアと欧州・中東を結ぶ直行便が増加し、同国の国際的な接続性は大幅に強化された。

 

カンボジア観光庁(CTB)は「数十年ぶりとなる大規模な航空網の拡充であり、世界の主要都市と直接結ばれるようになった」とその意義を強調している。

 

観光庁CEOのキム・ミネア氏は「国際的な航空会社の参入は、カンボジアへの信頼の証であり、観光産業の持続的成長可能性を裏付けるものである」と述べ、引き続き観光開発への国内外からの投資を呼びかけている。

 

カンボジア観光省の統計によれば、2025年上半期の外国人観光客数は前年同期比6.2%増の約336万人に達しており、そのうち約142万人が空路で入国している。

 

これは新空港の稼働による即時的な効果を如実に示すものである。

 

周辺のタイ、ベトナム、マレーシアといった国々が観光立国化を加速させる中で、カンボジアもまた航空インフラの整備を戦略的に進めており、今後の観光産業における持続的な成長が強く期待されている。

 

 

 

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