25年のカンボジア成長予測、世界銀行が4.8%に下方修正

25年のカンボジア成長予測、世界銀行が4.8%に下方修正
2025年10月09日(木)00時00分 公開
25年のカンボジア成長予測、世界銀行が4.8%に下方修正

<写真:khmertimeskh.com>

 

世界銀行は2025年のカンボジアの実質経済成長率見通しを、従来の6.0%から4.8%へと引き下げた。

 

10月7日に発表されたこの見通しは、米国による関税引き上げおよびタイとの国境紛争といった外的要因が、同国の成長を抑制すると判断されたことによるものである。

 

世界銀行東アジア・太平洋地域のチーフエコノミストであるアーディティヤ・マトゥー氏は、8月1日に米国がカンボジアからのすべての輸入品に対して19%の関税を課したことが、輸出依存度の高いカンボジア経済に深刻な打撃を与えたと説明している。

 

さらに、タイとの国境紛争の影響で国境が閉鎖され、越境貿易および出稼ぎ労働者による送金が減少したことで、国内経済への圧力が一段と強まるとの懸念が示された。

 

併せて、世界銀行は2026年の成長率見通しについても4.3%に引き下げており、今後の回復にも慎重な姿勢を示している。

 

今回の成長率の見直しは、カンボジアを取り巻く外部環境の悪化と地政学リスクの高まりを反映したものであり、政府に対しては貿易相手国の多様化、内需拡大、そして対外ショックに対する強靱な経済構造への転換が強く求められる局面にある。

 

 

 

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