タイ軍による停戦違反と兵士拘束、カンボジア当局が非難

タイ軍による停戦違反と兵士拘束、カンボジア当局が非難
2025年08月01日(本日)00時00分 公開
タイ軍による停戦違反と兵士拘束、カンボジア当局が非難

<写真:Khmer Times>

 

カンボジア国防当局は30日、タイ軍が停戦合意発効直後にカンボジア兵士約20人を拘束したとして強く非難した。

 

事件はプレアビヒア州チョムテ地区で発生し、両軍が和解の意図で接触を図った際、タイ側が武器を構えてカンボジア兵を拘束したとされる。

 

カンボジア側は2人の死亡が疑われ、残る兵士も解放されていない。

 

この問題は、米国、中国、フランス、英国、日本など13カ国の軍事駐在武官が停戦履行状況を視察する中で報告された。

 

カンボジア国防省のラット・ダラロート上将は、タイ軍が停戦合意後も挑発行為や領土侵入を繰り返し、停戦の根幹である「いずれの側も軍事拠点を占拠しない」との原則を破っていると批判した。

 

両国は2000年の覚書に基づき、1904年・1907年の仏・シャム条約に沿った縮尺1:200,000の地図を基準に国境画定を協議してきたが、タイ側が一方的に縮尺1:50,000の地図を採用したことで摩擦が激化したとされる。

 

カンボジア政府はマレーシア軍による監視団派遣を受け入れ、停戦履行状況の独立検証を進める方針を示した。

 

国防省は「平和で友好的な国境関係を求める」と強調し、拘束中の兵士の即時解放を要求した。

 

カンボジア国会外交委員会のスオス・ヤラ委員長は「これは停戦を裏切る最も卑劣な行為であり、タイ軍の行動は脆弱な和平プロセスを根底から揺るがしている」と警告した。

 

 

 

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