カンボジア国連人権事務所 閉鎖か

カンボジア国連人権事務所 閉鎖か
2016年11月25日 00時00分 公開
カンボジア国連人権事務所 閉鎖か
カンボジア国連人権高等弁務官事務所は今年末までに協定を更新をするか事務所を閉鎖しなくてはならないとプラック・ソコン外務大臣が今週、書簡でスイスのジュネーヴにある国連本部に伝えた。

カンボジア政府と国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)の間で高まる緊張のなか、ソコン外務大臣は協定書の更新がなければOHCHRのカンボジアでの将来の活動はなくなるであろうと話した。

国連はカンボジア政府を尊重し、カンボジア内政問題には介入せず、カンボジア政府は国連事務所からのいかなる批判も認めない事を意味する複数名の通訳者を設けるという条項を付け加えるという政府の主張で毎年更新される協定書に関する協議はなかなか前に進まない。

「今までより国連の代表者が傲慢に対応し、カンボジア王国を軽蔑するような行動をとるのは受け入れられない。」とソコン外務大臣はゼイド・ラード・アル・フセイン国連高等弁務官宛の書簡で不満をあらわにした。

「カンボジア政府が中立的尊敬に基づいた円滑的かつ建設的、効果的な協力を進めるために努力した関わらず、OHCHRはカンボジア内政にさらに介入しようとした」とソコン外務大臣は語った。

OHCHRはこれまで反政府活動をした政治家や一般市民への処刑や投獄に対して、司法の独立の欠如などとカンボジア政府に対して批判を繰り返してきた。

カンボジア政府のシプハン報道担当官は金曜日、国連人権高等弁務事務所が閉鎖されるかどうかは期限後に決定されると明らかにした。
シプハン報道担当官は「われわれは何か行動を起こさなければならない。彼らはまだ未熟だ。」と話した。
「国連は政府に対して介入しすぎている。彼らはカンボジアの警察官ではない」と続けた。

カンボジア政府は今月初旬のOHCHRのワン・ヒー・リー カンボジア代表の特定の発言に対して反論している。リーOHCHRカンボジア代表は野党指導者であり国外追放されたサム・ラインシー氏の入国を禁止する内務局の指示は基本的人権を冒していると発言した。

「サム氏がカンボジアへ入国するのを拒否する理由がないということが明らかにされたことはだれもがこの合理性を評価しているということだ。そしてこれはカンボジア政府が正当性がなく、独裁的だという事を表している。」とリーOHCHRカンボジア代表はカンボジア・デイリーの取材に回答した。

リーOHCHRカンボジア代表の一連の発言についてソコン外務大臣は国連常駐調査官に対しリー氏のの行動はカンボジア内政介入という観点から一線を越えてると書簡で伝えた。

書簡ではOHCHRの活動は昨年12月の協定書から考えても適正ではないということも記載されていた。

「OHCHRの活動は受け入れ国との協定書に依存している。われわれは政府とOHCHRの活動を継続するため、政府との話し合いには応じる。」と高等弁務官の報道担当者は話した。



www.cambodiadaily.com/
[© poste-kh.com 2016-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
Line Banner

ホットニュース

Choose Classified categories