モニヴォン通り3人ひき逃げ事件容疑者、裁判で「記憶がない」と供述

ひき逃げで3人を死亡させた容疑で起訴された容疑者は、昨日行われた裁判で、事件に関する記憶が一切ないと述べた。

メアス・ソクン容疑者(30)は、3月にモンヴォン大通り沿いで逆走をし、自動車と複数のバイクに衝突、3人の死者と8人の負傷者を出した容疑で起訴された。

ソクン容疑者が犯行現場から逃げようとしたとき、警察が介入するまで数分間、周りの人々に捕まりひどく殴られたという。その後病院に連れて行かれ、数日間は昏睡状態にあったという。目を覚ました後、彼は起訴され、プレリー・サルの刑務所に裁判までの勾留のために送られた。

しかし昨日の裁判では、裁判官が事件に関して質問すると、ソクン容疑者は事件の記憶や基本的な個人情報さえも忘却してしまっていた。

「あなたはどこに住んでいますか？」という裁判官の質問に対し、「私は知らない」と容疑者は答えたという。生年月日に関しても同様で、裁判官が投げかける質問に対し「わたしは何もわからない」と答えた。事故について尋ねられたとき、負傷した頭を指していただけだったという。

ソクン容疑者の傷害状況または現在の精神状態を詳述する医療報告または証拠はなかった。


プノンペン市交通警察署長ティン・ヴァンシー氏は、この重大事故では容疑者に過失があったと証言した。

「前方が渋滞していたために、反対車線を運転したのだ。」

ヴァンシー氏は、当時容疑者を捕まえ殴った周りの人々に関して、それらの人物を特定することは不可能であると語った。

3人の被害者遺族と負傷者のうち数名は1万ドルの慰謝料を要求しているという。

しかしソクン容疑者の弁護士は、彼の認知状態を考慮し、判決を軽くするよう裁判所に求めた。 ソクン容疑者は、道路交通法第83条および第85条により、それぞれの罪で最高3年の懲役刑に処せられる。

http://www.phnompenhpost.com/national/


 

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